本事件に対して、警察よりアドバイスを求められました。
何度も何度も機会が有る度に繰り返し伝え続けているのですが、レーザーポインターは唯一無二の便利なツールである一方、使い方次第では人間の目に対して最悪の武器に成り得てしまいます!
今までもレーザーポインターによる事件は国内外で数多く有りましたが、それはあくまでも高出力のレーザーポインターによるものです。
日本国内で流通しているレーザーポインターは、消費生活用製品安全法、いわゆる ” 消安法 ” により厳重に取り締まられています。
レーザーポインターは特別特定製品に指定され、数々の条件をクリアーした特定の製造業者や輸入業者からの流通のみが許可され、規格が管理された特別な製品とされているのです。
だから安全が認証されたレーザーポインターには、わかり易い様に下の様な ” PSCマーク ” が貼られています。
そして安全なレーザーポインターはそもそも出力が低いので、たとえ使い方を誤ったとしても、事故を起こす危険性は限りなく低いのです。
この取締により高出力で危険なレーザーポインターは日本の市場からはほぼ排除され、結果として日本国内での事故や事件の件数は減少傾向となって来ている筈です。
実は危ないレーザーポインターは、知っている人にはパッと見て簡単にわかります!
PSCマークが貼られていないのは当たり前で、ほとんどのものは海外製なので万国共通の英語表記しか無いからです。
そして今回も法律の網の目を掻い潜って入手された、高出力のレーザーポインターがまたまた事件を引き起こしたのです!
パッケージからラベルまで全部英語表記なので、危ないレーザーポインターだと言うのは一目瞭然ですね…。
こちらの事件は周辺に住む60歳の男性が、横田基地で離着陸訓練を行う米軍の輸送機にレーザーポインターを照射したと言う嫌がらせです。
高出力のレーザーポインターが流通しなければ、この様な事件が減少してくのは間違い有りません。
しかしながら難しいのは、日本の法律は日本国内での流通などでしか適用されないと言う限界が有る事です。
だから残念な事に海外から購入すれば網の目を潜り抜けてしまい、現時点ではその後に日本国内で流通させなければ取り締まられないのです。
是非法律や規制が強化されて、危険なハイパワーレーザーポインターは所持や使用も取り締まられる様になり、安全・安心に暮らせる世の中にしてもらいたいものですね!