ブレインストーミングとは?
ブレインストーミングを英語で書くと、
ブレインストーミングとはその名前からも、何か頭を使いまくり思考を最大化させる為の活動だと想像出来るのでは無いでしょうか。
前置きが少し長くなりましたが、ブレインストーミングとは主に複数人で行う思考の発散技法です。
因みにブレインストーミングは、略したブレストと言う呼ばれ方の方が一般的かもしれません。
またBS法とも呼ばれたりもしています。
ブレインストーミングの歴史
ブレインストーミングは米国の大手広告代理店のアレックス・F・オズボーン氏(Alex・F・Osborn)によって考案されました。
オズボーン氏は天才が無意識に行っている思考方法を標準化する事で、誰でも良いアイデアを出せるのではと研究を進め、1953年に発表した” Applied Imagination ” と言う著書の中でブレインストーミングを集団で創造性を生み出す技法として紹介しています。
因みにこのオズボーン氏はチェックリスト法の考案者でもあるのです。
それらの素晴らしい技法から、オズボーン氏が創造性を高める為に真剣に取り組み続けていた様が偲ばれます。
なぜブレインストーミングが必要とされているのか?
私達が無意識に行っている発想や思考法では、今迄培って来た常識に跳ね返されてしまい、結局は考えるまでも無い様な既視感の有る在り来たりなアイデアに収束してしまいます。
また一人で考えるとその人の持っている知識や情報には限界が有りますが、複数人になるとそれらが単純に何倍になると言うだけでは無く、そこから生まれたアイデアが化学反応を起こせば、その選択肢は最大化されていくでしょう。
何事も考える際には先ず選択肢を最大化させる事が大切です。
そうしなければいつもの偏った考え方から抜け出せないからです!
ブレインストーミングは選択肢を最大化させると言う、思考の発散効果にとても優れているので、様々なシーンで直面した壁を打ち破る為に必要とされているのです。
正しいブレインストーミングとする為のルール
注意しなければいけないのは、ブレインストーミングは只のお喋りとは異なり、穏やかなムードで行う真剣な話し合いです!
だから効果的なブレインストーミングとするには目的をきちんと理解し、基本的には4つのルールを通して行います。
ブレインストーミングの4つのルール
- 3せず:①批判せず 自由なアイデアを歓迎し、馬鹿らしいだとか、各自の常識で批判するのは止めましょう
- 3せず:②議論せず 発散の過程なので都度判断をしたり、結論を急いだりしてはいけません
- 3せず:③くどくど説明せず 量を稼ぐ為には時間が大切なので、長いスピーチは厳禁です
- 他人のアイデアに便乗する 便乗を歓迎し、別々のアイデアをどんどん組み合わせてみましょう
ブレインストーミングを盛り上げる為のコツ
前述のルールを守るのは最低限ですが、その他にもブレインストーミングを盛り上げる為には幾つかのコツが存在します。
- 開催する時間や場所を工夫する 未だ脳がフレッシュな午前中の方が良いかもしれません
- 参加は5人以下に絞る 全ての人が発言出来る少人数が望ましいので、若し多い場合は5人以下のグループに分けてバズセッション方式にすると良いでしょう
- 30分以内に絞る ダラダラと続けるのでは無く、集中力が途切れ、アイデアが枯渇し、脱線しまくる前に終わらせましょう
- ファシリテーターを決める やはり仕切る人が居なければ只の雑談となりがちなので、目的とルールを逸脱しない様にコントロールする人が必要です
- テーマを明確に書き出す やはり目で見える方がきちんと意識が続き易く、脱線を防ぐ効果も有るでしょう
- 発言されたアイデアは全て書き出す 多くのアイデアが飛び交いますので、書き留めなければ忘れてしまいますし、後で便乗が出来なくなってしまいます
どこでも出来ますが、贅沢を言えば天井が高く、広く、明るい部屋が良いでしょう
大きな大きなホワイトボードや、PCと繋がった大型TVは必須です
脳みそも疲れますので、甘いお菓子とかをつまみながらだとリラックスも出来て良いかもしれません
合わせて目的やルールも掲示した方がベターでしょう
ブレインストーミングを円滑に進める為のツール
一般的にはホワイトボードだとか、付箋を使う方式が人気の様です。
しかしながら私が好きなのはPCで書くマインドマップです。マインドマップ方式は次から次へとメモを書いていくのに最適の方式で、出て来たアイデアをグルーピングしたり、移動させたりするのも簡単に行なえます。
だから出て来たアイデアを書き留めるのみならず、同時に簡単なまとめを進めていく事が可能になるので極めて便利に活用しています。
ブレインストーミングのまとめ
きちんとブレインストーミングが出来れば、間違い無く今迄に無い選択肢が生まれてきます。 閉塞感が有った環境にも、新しい変化が生まれてくる事が期待されます。
しかし残念ながら、只の雑談となり、一体何の話し合いなのかわからないまま終わってしまう様なシーンもよく見かけます。
だからこそこちらの情報が効果的なブレインストーミングとなる切っ掛けになれば幸いです!