あなたは代行業と言われると何を思い浮かべるのでしょうか?
BtoCで有名なのは自動車運転代行や家事代行などでしょうか。
ここではBtoBに於ける代行業であるBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)について考えていきたいと思います。
代行とは?
代行とは読んで字の如し、本人に代わって物事を行う事や人を意味します。
例えば飲酒した際にお願いする自動車運転代行などは、自分より優れた技能を求めて依頼する訳では無いので、典型的な代行の様な気がします。
こちらは不適切な例かもしれませんが、授業で出欠確認の際に代理で返事をする ” 代返 ” も代行の一つと考えられます。
本来は自分でも出来るけれども、本人に支障がある際に、若しくは面倒なので本人の代わりに頑張ってもらうのが代行と言えるのでは無いでしょうか。
代行業とは?
代行を業とする場合は、市場競争が有るので只頑張るだけでは生き残れない訳です。
例えば自動車運転代行も業とする場合は、只頑張ると言うレベルを越え、併走して送迎する為の自動車などのコストも必要になったり、いつの要望でも応じられる様に待機コストも発生してきます。
そしてどちらかと言えば一般的に代行業にお願いするポイントは、支障が有るからと言うよりも、自分には無い自分よりも優れた技能などを求めている時の様な気がします。
例えば家事代行などをお願いする場合は、自分では出来るレベルを越え、生業ならではの技能やツールに期待しているからでは無いでしょうか。
それと比べて何でも屋にお願いする様なレベルでは、結局我慢して自分自身で行ってしまうのではないでしょうか。
だから一般的に代行業として成り立っているのは、自分ですべき事だが自分よりも高いレベルで行ってもらえるか、自分の代わりに余程頑張る=結構我慢してくれる仕事となるのでしょう。
委任と請負の違い
代行業にお願いする満足度は委任契約とするのか、それとも請負契約にするかで大きく分かれる事でしょう。
- 委任契約・・・行為の遂行に対して報酬を支払う(行動責任) ※因みに委任契約は委託契約の一部となります。(委託契約>委任契約)
- 請負契約・・・仕事の結果に対して報酬を支払う(結果責任)
曖昧さを回避して双方の線引きを明確にする為には、必ず契約書を締結すべきです。
行動に対する責任なのか結果に対する責任なのか、それらを含めた内容次第で代行業者に求められるものは大きく変わってくるので、締結の前に代行業者を今一度じっくり選ぶ必要が出てくるかもしれません。
因みに委任契約は非課税なので収入印紙は不要となりますが、請負契約は課税文書となるので収入印紙の貼り付けが必要となるので注意して下さい。
BtoCを中心とした代行業の種類
今や数多くの代行業が存在している様で、驚く事に(家事代行では無く)家族代行や退職代行などのかなり特殊な代行業が流行している模様です。
しかしながらこちらではもっと一般的と言うか普遍的な代行業にフォーカスしてまとめてみました。
- 自動車などの運転代行業
- 家事(料理・清掃・買い物)代行業
- 幹事や司会の代行業
- 場所取り・行列代行業
- 冠婚葬祭などの代理出席代行業
- ペットの散歩代行業
この様に並べているのを見ると、自分の場合はこの代行業にお願いしてみようかなあ…と言うアイデアが湧いて来るのでは無いでしょうか?
BtoBを中心とした代行業=BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)の種類
ビジネスでお願いする代行は、ビジネス全体から見て一部のプロセスのみのワンポイントリリーフが多いので、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)と呼ばれています。
それではビジネスでの代行業、BPOではどの様なプロセスに対する代行業が人気なのでしょうか?
- 電話・秘書代行業
- 営業代行業
- 謝罪代行業
- 決済や回収の代行業
- 貿易代行業(輸入/輸出代行)
- 経理や総務の代行業
- スカウトや採用の代行業
ビジネスでも自動車などの運転が有る訳ですが、これは代行業としてでは無く普通のアウトソーシングとして外部の業者にお願いする事になります。
代行の様に自分で行う代わりに…では無くて、単にお願いするのがアウトソーシングと言う事になるのでしょう。
ビジネスでの代行業=BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)のまとめ
代行業にBPO、BtoCかBtoCか、委任契約に請負契約、一定以上の技能が必要か不要か…。
言葉の定義からそれぞれの違いまで浮き彫りにしたかったのですが、法律で定められている委任や請負以外は、かなり千差万別で曖昧なのが現状と感じさせられました。
だからこそお願いする時はきちんと契約書を締結しなければ、後に様々なトラブルを抱えてしまいそうです。
そして請負契約では契約書に印紙が必要なのでくれぐれも忘れない様にして下さいね!