ロジカルシンキングに役立つ思考と志向のペアリング

約4分

物事をきちんと考えて伝えるのがロジカルシンキング。

そのロジカルシンキングにも知っていれば更に効率的に進める事が出来るフレームワークが幾つも有ります。

こちらではその中でも厳選した思考と志向をペアリングしながら、各々のフレームワークを解説していきたいと思います。

分割思考と重点志向

分割思考単独では無く、重点志向と組み合わせると効果的且つ効率的に物事を進める様になります。

分割思考とは?

何でもかんでもゴチャ混ぜに考えてしまうのがそもそもの人間の悪い癖です。

フランス生まれの哲学者であるルネ・デカルトは著書 ” 方法序説 ” の中で「 困難は分割せよ 」と数百年前に説いています。
またマクドナルドの創業者であるレイ・クロックは「 何事も小さな仕事に分けてしまえば、特に難しくない 」と言う名言を数十年前に残しています。
更に現在、あのビル・ゲイツは「 その問題とこの問題は独立している 」が口癖だと言われています。

どの様に大きな問題であっても、きちんと切り分ける事が出来たら美味しく食べる事が出来るのです。
それを大きなまま丸呑みしようとするから顎は付かれるし、胃腸は消化不良を起こすと考えられます。

目の前の問題も思考に垢がこびり付き、きっと更にゴチャ混ぜにしているのでは無いでしょうか。
色眼鏡を外して良く見てみれば、幾つかの思い込みが混ざり込んでしまっている事に気がつく筈です。(=ゼロベース思考)

先ずは出来るだけ小さく細かく分けると言うのが、第一にすべき分割思考なのです。

重点志向とは?

きちんと切り分ける事が出来れば、次は取捨選択のステップです。
捨てられるものがあればバッサリと捨てるべきですが、微妙なものであれば後送りしておけば良いかもしれません。

不要を捨てる事が出来れば、必要なものが浮かび上がってくる筈です。

私達のリソースは有限ですから、リソースを効率的に活用する為には必要なものに優先順位を付けて対処する、重点志向が大切となります。
重点志向で一つ一つフォーカスして対処出来ればその効果は絶大ですし、且つ効率的に何事も進める事が出来る筈です。

逆算思考と未来志向 

逆算思考と未来志向はほぼ同じ事を指していると考えられますが、だからこそペアで考えた方がわかり易いと思われます。

逆算思考とは?

私達がよく考えがちなのは、今がこうだからこうなっていくだろうと言う、演繹法と言うべきかフォアキャストと言うかボトムアップ的な考え方が普通なのかもしれません。
しかしながらその様な順送りの方法では、必要とするゴールに辿り着く事は基本的に有り得ないのでは無いでしょうか。

それと比べると帰納法と言うべきかバックキャストと言うべきかトップダウンの逆算思考は、ゴールから考えるので必ずゴールに辿り着く考え方となる訳です。
しかしながら逆算思考はゴールから雪崩式で考えるので、どちらかと言うと現状であるスタートまでの辿り着きが難しくなってしまいます。

未来志向とは?

過去ー現在ー未来と有る訳ですが、私達は未来を恐れ、過去に縛られてしまうと言う悲しい性を持っています。

未来が唯一大切で、未来を豊かに過ごしたい筈なのですが、現在の時間をつい浪費や消費してしまい、投資する事がなかなか出来ません。

未来志向が弱い人は、ネガティブな思考の為に言い訳が多くなるのが特徴です。
逆に未来志向が強い人は、どうにか未来を良くしたいとしか考えませんので、例えネガティブに見える事が起こったとしても、ポジティブに美点凝視でそこから何が学べるか必死で考えようとする違いが見受けられます。
言い訳しても何も良い事が起きないのは知っていますので、何を見てもどうにかチャンスにならないか楽観的に考えるのです。

上昇志向とも言えそうですね。

ロジカルシンキングに役立つ思考と志向のペアリングのまとめ

これらの他に発散・収束思考や仮説思考やアナロジー思考と顧客志向などを結び付けて紹介したかったのですが..ちょっとうまく行かなかったので残念ながら断念してしまいました。

思考が考え方のフレームワークで、志向は思いのフレームワークと言えるのかもしれません。

考え方だけ整然としても、間違った場所に掛けたハシゴを登る事になってしまうかもしれません。
だから半分ダジャレでも有りますが、やはり思考と志向はペアリングするのが重要だと考えます。