あなたならどうする?自分の弱いチームを強くするには

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弱いチームを強くするとは組織力の最大化を目指すと言う事

ビジネスでもチームと言う概念が有りますが、チームと言えばやはりスポーツのイメージが強いでしょう。

スポーツは勝ち負けがはっきりしているので、強いチームと弱いチームと言うのもはっきりしていますよね。
では若しもですが、あなたが弱いチームの責任者だとしたら、どの様にして強くしていくでしょうか?

あなたがマネージメントしているのは少年野球のチームだとして、どの様にしていけば良いのか一緒に考えてみましょう。

あなたのチームは残念ながら、試合を何回やっても勝てません。
最初は負けた時に悔しそうに涙をにじませていましたが、最近では負ける事に慣れてしまっている様にも見受けられます。

試合後のミーティングでは耳の痛い話ばかりですから、お腹が痛いだとか、塾に行かなければとかで逃げる様に帰ってしまう選手もちらほら。
厳しく指導をしても逆ギレこそはしないものの、下を向いて目を合わせず、聞いているのか聞いていないのかと言う感じとなってしまいます。

どうやら帰り道ではあなたに対する陰口や、他の選手の悪口で盛り上がっている様です。
一生懸命やるのは損だと言う風潮を広めている選手が居る様で、チームの中で足の引っ張り合いが常態化しているのかもしれません..。

練習も普段からまあまあしてはいるのですが、学校が遅れたからなどの理由で遅刻する選手も多く、時間通り来た選手もグズグズなかなかグラウンドに集まりません。

そして次の試合では、あいつがスタメンなのはおかしいだとか不満のせいなのか、ベンチでは真面目に試合を見ている雰囲気では無いのです。

ネガティブな言葉、そして他責的な考えが蔓延しています。

今日、選手の一人があなたの所に来て、突如チームを辞めたいと言い出しました..。

これがあなたのチームの概要です。

少年野球のチームをイメージしているのですが、何か驚くほど大人のビジネスのチームにも当て嵌まる感じがしませんでしょうか?

弱いチームならではの悪循環が回っている感じですよね。
技術云々と言うよりも、マインドセットがおかしくなってしまっているのが根本問題なのかもしれません。

一方で強いチームをイメージしてみましょう。

強いチームのメンバーは野球自体を楽しんでいる感じです。
試合には勝っても負けても、終わったら誰からでもなく真剣な話し合いが始まります。
他人の事では無く、自分のプレーをもっとどうすべきだったか、次の試合ではどうしようと言う話に焦点が当てられます。

練習も早くから集まり、真剣に行います。
お互いに声が出て、雰囲気もどんどんと高まっていきます。
練習後はグラウンドの整備など、言われなくとも行います。

次の試合では他人のプレーから学べる事は無いか真剣に見つめ、仲間の応援に大きな声を出します。

どうしても上手くなりたい、どうにかして勝ちたいと言う気持ちが、どの行動からも滲み出ているのです。
言われて行う練習だけでなく、各自が楽しみながら自主練も行っている模様です。

ポジティブな言葉、そして自責の考えが基本となっています。

どうでしょうか?

このまま行けば強いチームは更に強くなってしまい、あなたのチームが例え現状維持したところで、その差は開く一方となっていくでしょう。

さあ、あなたならどうしますか?

悪循環も好循環も、最初は紙一重の状態から始まっているのだと思います。

最初から強いチームと言うのは存在せず、その紙一重をきちんと捕まえ、それをきちんとキープし続けられるかと言うのが勝負の分かれ目となるのでしょう。

チームの力を最大化する為に必要なのは何でしょうか?


  ………..。


非常に深い問いなので、様々な解答が有るのは間違い無いのですが、ここからは一つの解答となるベクトルの和に注目して話を進めていきたいと思います!

ベクトル、そしてベクトルの計算って思い出しましたでしょうか?

そうです数学の授業で習った、それぞれのベクトルに並行線を引いて平行四辺形を描いて和を導き出すアレです。

数学的な話はどうでも良いのですが、選手それぞれが強くなりたいと言う方向に気持ちのベクトルが向いていなければ、それは強くなると言う目標に対しては寧ろマイナスの力になってしまうと言うのがポイントです。

例えばどんなに上手い選手が居たとしても、チームで強くなりたいと言う方向にベクトルが向いていなければ、それはチームにとって寧ろマイナスの力となってしまうのです。

逆にどんなに下手な選手だとしても、チームで強くなりたいと言う方向にベクトルに向いていれば、少なからずチームにとってはプラスの力になるのです。

これをビジネスに照らし合わせて考えるとどうなるでしょうか?

目標やビジョンの共有

先ず只でさえ ” 強くなる ” と言う目標は曖昧で、ビジネスでは更に曖昧になってしまうので、そもそも目指す定量的な目標なのか、定性的な事も含めたビジョンを明確にすると言うのがチームとしての始まりとなるでしょう。

ビジネスでは売上とするのか粗利とするのかでも大分話は変わってきますし、お客様に喜んでもらうみたいな曖昧な目標を立てると迷走していくのは間違い無いと思います。

いずれにせよ目標やビジョンを明確にしなければベクトルの合わせ様が有りませんので、皆が頑張っても空回りどころか目標に対して足を引っ張り合ってしまうかもしれないからです。

目標やビジョンはリーダーがズバンと独断で決めるべきなのか、それとも合議制で皆で決めるべきなのかと言うのもまた別の論点になりそうな気がしています。

コミュニケーション

盲目的に足元だけを気にして頑張れば頑張るほど、残念な事にベクトルはズレてしまったりするものです。

その様にベクトルがズレた時に、またズレる前に行うのがコミュニケーションです。

目標やビジョンの共有はイニシャルの活動であり、チームのベクトルを補正するコミュニケーションはランニングでの活動と言う事になります。

チームでは複数の人間が居るので思いを同じにしたつもりでも、バックグラウンドが違うので考えが異なるのが当たり前だからこそ、コミュニケーションと言うのは本当に大切だと考えます。

誰からともなく前向きな反省の声も聞こえてきたら嬉しいですよね。

更に自然と応援する様な声掛けが聞こえて来る様になったら最高ですね!

弱いチームを強くするにはのまとめ

様々な解答が有ると思われる中で、こちらではチームのベクトルの和に着目してまとめていきます。

個人個人の力云々と言うよりも、チームの力はベクトルの和で決まっていきます。

だからベクトルを揃えるのが重要であり、その為には先ずそもそものベクトルを向けるべき目標を明確にし、そしてそこからズレない様に日々のコミュニケーションが大切になっていくのだと考えています。

勿論、これら以外にも練習を行うだとか、強い選手をスカウトするだとか、一つのベクトルだけを考えると無数の案が浮かんでくる様な気がします。

しかしながらそれらも目標に対してきちんとベクトルが向いていなければ、寧ろチームの力としてはマイナスとなってしまう危険性が否めません。

だから強いチームになるには、そもそも強いチームになる為の目標を明確にする事から始め、そしてズレない様に日々のコミュニケーションを心掛けていくと言うのが、先ずはチームとしてやらなければならない事だと言うのを勝手ながらの結論にしたいと思います!