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ゴルフで考える予算と戦略と計画の実践法

約6分

あなたは予算と戦略と計画などの違いをきちんと理解出来ていますでしょうか?

巷では数字を並べたものを計画と言っていたり、何でもかんでも戦略と言っていたりするのが聞こえてきます。

こちらではビジネスマンに愛好家が多いゴルフを例にとって、予算ー戦略ー計画をビジネスと比べながら考えていきたいと思います。

ゴルフでの予算とは?

ゴルフでは全体を何打で上がりたい、このホールを何打で上がりたいと言うのが予算に該当するかと思います。
全体スコアの進行状況から、目の前のホールの予算は変わっていくかもしれません。

それらの予算はコースの特性であったり、風が強いなどの天候条件であったり、自分のベストスコアだったり、同伴者などど競い合っているなどの状況により変わっていくのでしょう。

例えば全体で100を切る、具体的に99を予算としてみましょう。
18ホール全体での規定打数は72ですから、18ホールの全部の規定打数+1のボギーで回っても90ですから、未だ9打余分に打てる訳です。

ホール構成は規定打数3のショートホールが4ホール、規定打数4のミドルホールが10ホール、ロングコースが4ホールとなっています。

ショートホールとミドルホールは+1のボギーを目指し、ロングコースは+2のダブルボギーを目指しても未だ99には5打残ります。

全体予算は99、ショートホールとミドルホールの予算は+1のボギー、ロングコースは+2のダブルボギーを個別予算とし、5打分を失敗した際の予備と考えれば余裕を持った予算取りとなるのでは無いでしょうか?

ビジネスでの予算とは?

ビジネスでの予算は、先ず経営予算なのか営業予算なのかなどで変わります。

そして景気などを含めた市場動向や競争環境から、対前年比などの実績から、人員構成などのコスト構造などで決められていきます。

それら全体予算を事業毎、組織編成毎にブレークダウンしていきます。

予算は確かにエイヤッと決められる事も有るかもしれません。

しかしながら予算と言うのは出来る出来ないと言う問題よりも、基本的にはやらなければいけないものだと考えなければいけないのです!

ゴルフでの戦略とは?

戦略は予算を効率的に達成させる方法論です。
だからリスクを犯してあまりギャンブルする必要は有りません。

予算が決まっているのですから、無理に1打短縮する為に林越えや池越えやバンカー越えを狙うよりも、確実に予算通りに行けそうなストーリーで戦略を練るべきです。

予算が厳しくなったらギャンブルしたくなるかもしれませんが、それはその時求められているゴルフがどの様なゴルフなのか次第で決めたら良いでしょう。

ビジネスでの戦略とは?

予算を達成する為に最も効果的な方法、最も得意な方法、最もリスクが無い方法、最も楽な方法などが戦略となります。

当たり前ですが ” 予算を達成させる為に ” と言うのが重要です。

しかしビジネスでは短期的な予算のみならず、長期的な予算まで思いを馳せると、ただ単に効率的な方法と言うだけでなく、発展性の有る方法も考慮していかなければなりません。

またビジネスでは常に競争が有るので、自社の都合だけを考えて、無人の荒野を行く様な事ばかり考えてはいけません。
常に人気の市場には競合が居る訳なので、競合の出方を考慮した競争戦略も描かなければ足元が掬われてしまうので注意しなければなりません。

ゴルフでの計画とは?

ゴルフでの計画は戦略で描いたストーリー通りとなる様に、眼の前の一打を実現させる事です。

戦略通りあそこら辺にボールを落とす為に、風はどの方向へどのくらい吹いているのか、このライ(ゴルフボールが在る場所の状態)だとどの様に打てば良いのか、総合的にどのクラブを使うべきなのか、どの様なスイングをすべきなのかと言うのが計画になります。

また既に戦略から大幅に反れてしまい、厳しい計画を立てなければならない時が来るかもしれません。
その時は無理せずに予備の5打を使うべきなのかもしれません。

ビジネスでの計画とは?

戦略を具体的に実現可能なレベルに落とし込んだものが計画となります。
作戦と似ているかもしれません。

どの様なお客様群を攻めるかと言うターゲット選定、どの様に攻めるかと言うシナリオ作成、人員やお金を使うリソース配分、時間の掛け方や期限を決めるスケジュール化などが含まれます。

ゴルフでの実践法

予算や戦略の話も有りましたが、目の前の一打を打つと言う実践の段階では兎に角計画通り打つだけです!

ここは一発バーディーが必要だだとか、どうしてもあそこに寄せなければいけないなどと上の次元の事を考えると頭の中が掻き乱されて、心理状態も不安定になるだけです。
その様な操作しようが無い事に囚われてしまうと、只緊張して体のコンディションが悪くなり、悪影響を受けてしまう事になりかねません。

全体予算が逼迫しているだとか、戦略通り上手く行っていないなどの心が乱される状況も有るかもしれませんが、それらもひっくるめてベストとなる様に、具体的にどうしようと立てられたのが作戦の筈です。

だからきちんと作戦通り、目の前の一打一打にスイングする事だけに集中するだけの方が、全体的に戦略が叶い、予算に近づくと考えられます。

ビジネスでの実践法

ビジネスでも同じで、予算や戦略を踏まえて一番すべきだと考えられたのが計画な訳ですから、粛々と計画を実行し続けるべきです。

よく有る話ですが、実践の段階で計画したのに計画以上にリソースを要求したり、戦略が良くないだとか、そもそも予算が高過ぎるだとか文句を言ったりしても仕方が有りません。

若し無理を通して実践をどうにか上手く取り繕っても、上の次元はがたがたになってしまう訳なので、下の次元なりの頑張りをしなければならないのです。

ゴルフで考える予算と戦略と計画の実践法のまとめ

ゴルフと言うビジネスと似ている様な似ていない様な例で今回は考えてみた訳ですが、今更ながら予算と戦略と計画の関係の考えが深まった様な気がしましたが如何でしたでしょうか?

勿論、予算自体の作成、そしてそれを成し遂げる為の戦略の立案、そして計画を練る事も大切なのは間違い有りません。

しかしながら繰り返しますが、実践の段階で上の次元の予算や戦略を考えても仕方が有りません。
いや寧ろ実践の邪魔になってしまうだけでは無いでしょうか。

予算を達成したいのであればある程、目の前の実践に集中しなければいけないと言う事を肝に銘じて頑張っていきましょう!