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物販で忘れてはならない品質と在庫のリスクのまとめ

約 1 分

最近はネットで ” 輸入品無在庫転売でノーリスク月収◯◯万円 ” なんて広告をよく見ます。

なぜ儲かる商売のネタを自ら進んで他人に教えようとするのか不思議ですが、ビジネスモデルとしては確かにノートラブルでいけば一時的には有り得る話だと思います。

しかしながら商売はやはりGoing Concern。
商売は続ける事に意味が有るので、継続的な安定性はどうなのだろうか?..と他人事ながら心配してしまっている今日この頃です。

そこで貿易商社で輸入品の物販に携わり三十年弱のプロとして、物品販売、略して物販に関わる典型的な二大リスクとして品質と在庫のリスクを長年の経験からまとめてみました。

品質に関わるリスク

物販で最大のリスクはやはり品質に関わるリスクでは無いでしょうか。
品質とは非常に曖昧な言葉ですが、ここでは少し膨らまして下の内容も含めて品質と考えていきたいと思います。

不良品のリスク

品質に関わるリスクとして一番に思い浮かぶのは、この不良品のリスクでは無いでしょうか?
しかしながらこの不良と言う概念が曲者なのです!

では逆に質問しますが、不良品では無い、あなたにとって良品とは一体何でしょうか?

そもそも良品とは?

良品の定義も禅問答の様に色々と有るとは思いますが、ここではシンプルに下の様に考えたいと思います。

 良品の定義 : 明示された品質と合致している商品

例えば仕様書やカタログが有れば、そちらに記載されている内容が全てとなる訳です。

しかしながらここまでで気づかれた方も居るかもしれませんが、本当に必要な事項を全て書面などに明示すると言う事は果たして実現可能なのでしょうか?

だから良品では無い=不良品と言う為には、良品とは何ぞやと言う事をきちんと明示しておかなければならないのです。

過剰品質が期待される日本

日本国内では品質に対する概念が、海外とはかなり掛け離れています。
これは日本が誇る文化の賜物とも言えますが、クレーマーには格好の餌食となってしまいます。

日本での品質を簡単に定義すると、この様な感じになると思われます。

 日本での良品の定義 : 明示された品質と合致しているのみならず、当たり前の品質も含まれている商品

この当たり前と言うのが厄介なのです!
そもそも当たり前とはどこからどこまでなのかが不明瞭で、しかも人それぞれによって大幅に異なります。

最近話題になった忖度と言う日本独特の風習が有りますが、日本では他人が考える当たり前を忖度して商品に盛り込まなければならない訳です。
この思想が日本の品質力向上に寄与したのは間違い有りませんが、一方で過剰品質となりコストが高くなってしまい国際的な価格競争力が失われている悪因にもなっています。

忖度には切りが無いですし、忖度したところで未だ全然足りないと思う人も居れば、それはいらないから安くして欲しいと思う人も居るでしょう。

価格の競争力と言う面からすると、この当たり前の品質=暗示された品質と言うのが、日本での物販をややこしくしてしまっているのかもしれません。

規制違反のリスク

次に考えなければならないのは、絶対に違反してはならない規制のリスクでしょう。

規制の最上位は日本国が法律として制定しているものです。
その目的は国家や国民の安全保全の為や、最近では地球環境保護の為の規制も少なく有りません。

その他に業界団体が制定する規制も少なくなく、大企業になるとその企業特有の規制なんかもあったりします。

規制違反をしている場合、基本的に商売は出来ません!

若し知らなくて商売してしまったとしたら、後で罰則金の支払いのみならず社会的な制裁を受ける事になるので、新しい物販を始める場合には先ず、関連する規制を徹底的に調べる必要が有るのです。

知財抵触のリスク

公的な規制に抵触していない場合は、基本的に有害なものでは無い筈です。
しかしながらそれだけでは、未だ他人の権利を害している危険性は否めません。

具体的には実用新案や特許などの機能的な権利の侵害、そして著作権や意匠権などのデザイン的な権利の侵害などが有り得る訳です。

これらは民事裁判で争われる事になるので、金銭のみならず精神的にもかなり消耗する事になってしまうでしょう。

在庫に関わるリスク

極論言えば、在庫が無くなるまで売れるのであれば、儲からない商売は無いでしょう。
しかしながら経験上では綺麗に完売と言うのはなかなか難しく、粗利率が30%であれば、30%の在庫が残ってしまうと粗利ベースの損益分岐点に差し掛かってしまいます。

またどうにか完売出来たとしても、想定以上に時間が掛かってしまえば、倉庫代などの諸経費が掛かり粗利以下の最終利益では若しかしたら赤字になっているかもしれません。

在庫は罪子と揶揄されるほど、在庫は恐ろしいほど利益を喰らい尽くしてしまうので本当に注意をしなければなりません!

消費期限のリスク

所謂、商品が腐ってしまうリスクです。

食品には賞味期限、その他にも消費期限が有る商品は多々有ります。

それらの期限が切れた商品を販売する事自体は法律的には問題無いと考えられています。

そもそもかなりの安全設定がされていますので、期限切れ直後くらいであれば本当に問題が無いかもしれません。
しかしながらそれはお客様が納得してくれて、しかもその後本当に問題が発生しなければと言うのが前提となってしまう様です。

だからほとんどの売手は期限前にタイムセールなどを行う事で、捨ててしまうよりかは安くして少しでも多く売りたいと考えるのです。

そうなんです。
消費期限前後ではbetter than nothingと言う心理が働き、お客様の購買力が異常に強くなってしまいます。
だから消費期限間近まで追い込まれたら、基本的に売手の負けなのです..。

陳腐化のリスク

本当に腐ってしまわなくても、相対的に腐ってしまうのが陳腐化のリスクです。

例えば電子製品とかでは新製品が発売されると、旧製品の価値は大幅に陳腐化してしまいます。
新製品が同等の価格で新発売されたとすると、旧製品は売り切る為に大幅な値下げを余儀なくされてしまうのです。

マーケティング手法として計画的陳腐化とすれば新製品の売上が上がり全体最適化されるかもしれませんが、旧製品の在庫処分は免れなくなるでしょう。

劣化のリスク

消費期限が無い商品でも、保管状態次第で劣化してしまうものも多数有ります。
これはコストを掛ける事で避けられたりもする訳ですが、商売としてはどっちもどっちと言う感じになってしまいます。

商品を劣化させてしまう原因は直射日光、高温、高湿度、振動、ホコリや汚れなど、数え上げたら切りが有りません。

劣化してしまえば処分せざるを得ませんし、その処分にもコストが発生してしまいます。

欠品と過剰在庫のリスク

過剰在庫を恐れるあまり、商品を少なくし過ぎると欠品が起こります。
しかしながら業態によっては欠品はかなり深刻な問題とされています。

何故ならば欠品は販売機会をロスするだけなら未だ仕方無いのですが、同時に信用の失墜にも繋がりかねないからです!

具体的に考えてみましょう。
例えばお客様がその商品を買いたくてわざわざ足を運ばれたとしましょう。
それにも関わらずその商品が欠品していたら、その場の気分を害されるのみならず、以降は違う所で買おうと思われるかもしれません。

また欠品となれば売り場でデッドスペースが発生したり、製造現場などであれば前後で手待ちと言うムダが発生してしまいます。

だから物販では効率を目指して売り切りたい反面、欠品をしないと言う矛盾も抱え込む事になりがちなのです。

物販で忘れてはならないリスクのまとめ

物販ではこれらの他にも、取り扱うのが物ですから、物に欠かせない物流に関わるリスクも存在します。
また物販以外にも通じる話としては、販売リスクも忘れてはなりません。

今回こちらで紹介したのは、曖昧さを中心とした品質リスク、そして売り切る迄に発生してしまう在庫リスクなど事でした。

それらから考えると欠品している状態から始まる無在庫販売が通じるのは、余程希少性が高い(Q)のか、価格競争力が強い(C)のか、且つ緊急性が低い(D)ものと言う事になるのでしょう。