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サーチャージとは体の良いボッタクリ?

約4分

夏休みの旅行の計画を立てている時など、航空運賃を表示されている価格のみだと思っていたら、そこから鬼の様なサーチャージが上乗せされて、合計でエッと言う様な金額となり愕然とした経験は無いでしょうか?

こちらではその魔のサーチャージについて、一体何でサーチャージなんて必要なのかなどを考えていきたいと思います。

サーチャージとは?

日本語で言うサーチャージは、英語ではsurchargeとなります。
英語のsurと言う接頭語はどうやらラテン語のsuperが語源で、overの意味合いを持つ様です。

なるほど、だからchargeがoverしているので不足額だとか割増料金と訳されるのですね。

基本料金に対する割増料金がサーチャージであり、その他の追加料金とはゴチャ混ぜにせず別々に考えなければなりません。

サーチャージは何の為?

そもそもは1970年代頃から海運業界で、燃料価格の高騰を荷主に転嫁する為に始められたと言われています。
その後、同様に燃料を使用する航空業界や陸運業界にも広まっていったと言われています。

売主の努力だけでは、仕入れる原材料や為替レートの大幅な変動が発生した場合にその超過分を単独で吸収する事はなかなかままなりません。

そこで大幅な値上げ要因に対して基本料金とは別立てで、しかも業界で共同設定により行われるのが一般的なサーチャージと言う割増料金となります。

どの様な種類のサーチャージが有るのか?

こちらでは代表的なサーチャージをまとめてみました。

BAF:Bunker Adjustment Factor

重油を中心とする燃料価格の変動に対して、コンテナ単位で請求される割増料金。

同様な目的ですがBS (Bunker Surcharge)、EBS (Emergency Bunker Surcharge)、EFAF (Emergency Fuel Adjustment Factor)、FAF (Fuel Adjustment Factor)、GBF(General Bunker Floating)などと違う名称で請求される割増料金も有りますので油断が出来ません。

CAF:Currency Adjustment Factor

為替差損を補填する為に、基本運賃(ベースレート)の何%増しと言う様に請求される割増料金。

特に東南アジア航路では円決済の為替差損を補填する為にYAS(Yen Appreciation Surcharge)と呼ばれています。

PCS:Port Congestion Surcharge

港が荷役で混み合い、着岸するまで滞船が長期化した場合に発生する割増料金

PSS:Peak Season Surcharge

クリスマス前など貨物量が激増するシーズンに適用される割増料金

なるほど、BAFは原油、そしてCAFは為替と、確かに売主の責任では無いですし、どうしようも無いでしょうから、これらのサーチャージは本当に仕方無い様な気がしますね。
また上には無いですがWAR RISK SURCHARGEなんかは、本当に仕方無いですよね。(運んでくれるだけ有り難いものです!)
PCSも仕方無いとは思いますが、そこをプロとしてどうにかしてもらいたいものです..。
それらと比べるとPSSなんかはちょっとボッタクられている感も否めませんが、繁忙期に発生する余分なコストと言うのは確かに有るのかもしれません。

また別記事で説明していますが、最近は環境保護の為のサーチャージも出てきている訳です。

しかしながらそれらに乗じた便乗値上げをして来る場合も有り得ますので、仕方無いと諦めるだけでなく、他社と比較するなどしていずれにせよ防御は固めておかなければなりません。

因みにこれらが全て込み込みの価格はオールイン(All in)と言われています。
サーチャージが別立てだと内訳は明確になりますが、それよりもオールインで幾らとなるかの方が大切ですよね。

サーチャージと上手く付き合っていくには

くれぐれもTHC(Terminal Handling Charge)やCFS Chargeなどと必ず発生するチャージなどとは別々に考えなければなりません。

サーチャージと上手く付き合うには、簡単に考えるとサーチャージが発生しない時に、上手くマネジメント出来れば良い訳です。

しかしながら原油価格や為替などの変動、そして世界で起きる紛争などは計り知れない世界です。
また幾らかの予兆で確かに予測する事は可能ですが、それで貨物を出したり出さなかったり出来れば良いのですが、恐らくその様な訳にはいかないでしょう。
また繁閑に関わるサーチャージも、自分達も正にその一因となっているでしょうから本当に避け辛いのでは無いでしょうか。

だから結論的に言える事は、相場観を知り、高値掴みを避ける、それしか無いのだと思います..残念ながら。