巷では働き方改革が叫ばれていますが、残業削減や休暇取得などによる時短による効率化ばかりが注目され、何かアンバランスさを感じてしまっています。
私達が幸せになる為には或る一定以上の報酬が必要で、それには一定以上の働いた効果=儲けが必要です。
何故ならば会社の儲けの中から、私達の報酬は支払われるからです。
それを効率化すれば更に幸せになれる訳ですが..ちょっとわかり辛いので式に表して説明してみたいと思います。
生産性とは?
先ず理解しなければいけないのは、効果と効率を結びつける生産性と言う関係式です。
生産性とは以下の式で表されます。
生産性 = アウトプット ÷ インプット
少ないインプットで高いアウトプットを生み出せば生産性が高いと言う事になる訳です。
ここで言うアウトプットは、冒頭で使った効果と同じ意味で考えて良いと思います。
100万円儲けられたと言うのを少し言い方を変えると、100万円のアウトプットが生まれた、100万円の効果が発生したと言う事になる訳です。
効率化とは?
生産性に対して効率化とは、同じアウトプットをより少ないインプットで得られる状態の事を指します。
例えば100万円の仕事を100時間掛けて行っていたとしたら、
100万円 ÷ 100時間 = 1万円/時間
と言う生産性と言う事になります。
この同じ100万円の仕事を90時間で出来る様になれば、その仕事は効率化されたと考える事が出来る訳です。
効果的とは?
同じインプットでより多いアウトプットを生む事が出来れば、それは効果的だと言えます。
例えば100時間で100万円稼いでいたのを、同じ100時間で200万円稼げたら、それは効果的な仕事が出来たと言う事になる訳です。
現状の働き方改革はどうなのか?
今が既に十分なアウトプットが得られているとすれば、効率化は勿論ですし、インプットを減らす事に励むのも間違ってはいません。
しかしながら、先ずはその前提が如何なものなのでしょうか?
残業を削減し、休暇取得が増加する事自体は素晴らしい訳ですが、当たり前ですがそれは働く時間を短くしてしまうと言う事です。
勿論、仕事と言うのは長く働けば良いと言う訳では有りません。
適度に休んだ方がリフレッシュされる事でしょう。
しかしながら単純に考えてみたいと思います。
生産性が同じ場合、インプットが減ると、生まれてくるアウトプットも減ってしまいます。
若し元々アウトプットが十分で無い生産性の状態でインプットを減らしてしまうとしたら、アウトプットはもっと足りない状態になってしまう訳です。
一定以上のインプットが無い場合、若しかしたら生産性自体も非効率となり落ちてしまうかもしれません。
いずれにせよ、生産性が同じ場合で考えると泥沼に入り込んでしまいそうですね..。
だから、そうなんです!
どちらかと言うと効率化では無くて生産性の向上を目指すべきなのです!!
どの様に生産性を上げていくのか?
この例題で生産性を高める事を考える場合、同じ儲けをより短い時間で生み出す事を考えなければならない訳です。
若しくは同じ時間でより多い儲けを目指しても良い訳です。
その様に生産性を高められれば、同じ時間働けばもっと儲けられる様になりますし、例え時間を短くしたとしても同じくらい儲けられる様になるのでハッピーになれると言う訳です。
だからインプットをいきなり減らすと言うのでは無く、結局は泥臭く働き、或る一定以上の儲けまで漕ぎ着け、そこから効率化を目指していくと言うのが正しい手順となるのでは無いでしょうか。
- より高く売る事を考える
- より多く売る事を考える
- より安く仕入れる事を考える
儲け = 利益 = 売上 ー 費用
この儲けの方程式から考えると、上記の3つの選択肢が考えられる訳です。
売上を増やすのを効果的と考え、費用を減らすのを効率化と考えても良いかもしれません。
上記が出来る様になれば、同じ時間働けば効果は十分になっていく訳です。
結果として生産性も高くなる訳です。
十分以上の効果が得られる程に生産性が高くなれば、働く時間を短くしても十分となる訳です。
売上と言う効果が十分でなければ、費用を削減すると言う効率化もままならないのが当たり前なのかもしれません。
どうでしょうか?
いきなりインプットを減らすと言う上手い話には飛びつかず、先ずは兎に角、生産性の向上を目指す様に心掛けていきましょう!