年度予算の達成状況は如何でしょうか?
..なんて言われると胃の奥の方が痛くなる季節になって来ましたね。(笑)
でも実は12月末は約10%、そして3月末に決算を迎える会社は約20%と、意外とこの付近に法人の年度決算はそこまで集中していないのですよね。
そんな事は兎も角として、予算を100%達成出来る方法が有るとしたら..知りたくはないでしょうか?
予算と言う目標と、それを最短で達成させるストーリーとなる戦略、そして戦略を具体的な行動とする為の計画。
私達は毎年毎年、一生懸命予算を達成させようと頑張っている訳です。
しかしながら内部環境でさえも100%コントロール出来ないのですから、外部環境が少し作用すれば簡単に計画は狂ってしまいます。
勿論計画は悪い方に狂う訳ですから、それは上位に紐付いている予算の達成を狂わせてしまう訳です。
若し常に100%以上達成しているのだとしたら、予算が甘いだけなのでは無いでしょうか。
もっと上が目指せる、目指すべきなのでは無いでしょうか?
いやいや十分過ぎるので、目指せるけれども目指さないと言うのであればそれは本当に羨ましい限りです。
今回こちらで考えているのは、どちらかと言うと常に100%スレスレを達成する方法です。
計画の後半になればなるほど焦りは尋常では無くなって来ますから、なるべく全てを前倒して行おうとする訳ですが、それでもなかなか上手くいかないものですよね?
BプランやCプランまで考えていても、何故もこうも行かないものなのでしょうか?
だから最後は力尽くで..と言うよりも、力が続く限り無理をする事でどうにか帳尻を合わせられたり..合わせられなかったりと言うのが現実ですよね。
でもその力を振り絞るには気合が必要で、その気合が出てこなければ..そもそも諦めてしまう訳です。
この様な状態は昔から続いている筈で、この様な大問題が長年放置されているなんておかしいですよね?
若しかしたら既に答えを出している偉大なる先達が居るのでは無いでしょうか?
そうなんです!
既に経営の神様と言われている、あの松下幸之助先生が既に答えを出されているのです!!
それがダム式経営と呼ばれているものです。
ダムの中に水が溜まっていれば、必要な時にダムを開ければ必要なだけ水を手に入れられますし、必要なければ締めれば良いだけで、この様にすれば常に100%の予算達成が出来る様になる筈です!
どうでしょうか?
これ以外の方法論は一体存在するのでしょうか?
松下幸之助先生は、この他にも水道哲学も提唱していました。
今や水道から水が出るのが当たり前の様に、良いモノが誰でも手に入れられる世の中を是として、その為に低価格で大量供給する事を目指していたのです。
正に世の為になる素晴らしい考えで、それを実践されていたのですから本当に素晴らしいですよね!
でも実は、この様に考えているだけの人と言うのは、結構沢山居るのかもしれません。
しかしながら松下幸之助先生の真髄はこちらの問答に有る様な気がします。
松下幸之助先生が開催していたダム式経営の講演会で或る人が、そうは思ったとしても、一体そのダムをどの様に作るのかと、松下幸之助先生に質問を投げかけたのです。
すると松下幸之助先生は、その答えは ” そうやろうと思う事だ ” と喝破..と言うかボソッと言われたそうなのです。
ここからは勝手な推理です。
松下幸之助先生はその時この様に思ったのでは無いでしょうか?
” どうしてそんな当たり前の事を聞いて来るのか?それ以外に方法が有ると言うのか? “
” 魔法の様な方法を期待しているのか?なぜ自分だけ得をしようと考えるのか?なぜ自分だけ楽するのにふさわしいと考えるのか? “
若し魔法の様な方法が有るとしても、それを教えてくれる様な奇特な人は居ないでしょう。
若し魔法の様な方法を教えるとしても、教える相手があなたになる理由は有るのでしょうか?
若し魔法の様な方法をやられているとしたら、その分の割りを食って、誰かが不幸になってしまっているのではないでしょうか。
全てのモノは二度作られます。
最初は頭の中で、次は手で。
思う事がスタートであり、思わない事は実現されません。
私達は予算達成をカツカツでやろうと思うからきっと駄目なのです。
ダムを作ろうと先ずは思う事がスタートで、それに向けて凡事徹底をしていけば100%予算達成が出来る様になるのです..きっと。
先ずはその様に考えられる心のダムが必要なのかもしれませんね。