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目的と手段が主客転倒や本末転倒にならない為に

約5分

身の回りではよく、手段の正当化と言う主客転倒な事が起きていませんでしょうか?

手段に対して異常に拘ってみたり。
仕事の為に仕事を作ってみたりとか本末転倒な事も。
そもそも唯一大切な筈の目的は何だったのでしょうか?

目的の為に手段を選ばずは、未だ理解出来ますよね。
それが手段の為に目的は何だったっけと言うのは正に主客転倒な訳です。

いずれにせよ目的をきちんと理解した上で、その手段を実行しなければいけません。

そこで ” 手段に囚われすぎて目的を見失わない為の考え方の練習問題 ” を少し考えたので、それを見ながらちょっと頭の体操をしてみましょう。

高速道路などにあるスピードカメラの目的は?

高速道路だけでは無く、一般の道路でもスピードカメラが設置されている所は有りますよね。
そのスピードカメラは勿論、スピード違反をしている車を見つけて記録に残して取り締まる為に設置されている訳です。
だからこれは一つの小目的とも考えられます。

でもなぜスピード違反をしている車を取り締まりたいのでしょうか?

スピード違反をしている車をバンバン捕まえたいのであれば、カメラを隠しておく方が効果的でしょう。
またネズミ捕りの様にゲリラ的に行えばバンバン捕まえられるのはご承知の通りです。

逆にわざわざカメラが有りますよ!と教えてしまえば、飛ばしているドライバーもそこだけはスピードを落としてしまうでしょう。

でも実際は ” スピードカメラ設置路線 ” の様な看板に因る警告が数回に渡りしつこくあり、その末にスピードカメラが設置されているのが普通です。

一体なぜなのでしょうか?

それはスピードカメラを設置する目的を考えれば単純明快です。
スピードカメラ設置の目的はズバリ、 ” 交通安全を守る ” 為です

海外ではゲリラ的にスピード違反を取り締まるのが日常化している国も有る様です。
しかしながら隠れていた警察官を見つけた途端、急ブレーキを踏む事で交通事故が逆に増えてしまっていると言う話も聞きます。
確かにスピード違反の車はバンバン捕まえられるでしょうが、交通安全と真逆な事態になってしまっているのでわかり易い主客転倒と言える例なのかもしれません。
まあ、一の事故で千の事故を防いでいると言えばそうなのかもしれませんが..。

でも日本の様に警告を多くする事で意識をしてもらいきちんとスピードを落とさせた方が、目的である交通安全にはより繋がる様な気がします。
実際、捕まえてしまうと色々とお互い大変ですし。(笑)

 スピードカメラの設置→小目的:スピード違反の取締
 スピード違反の取締 →大目的:交通安全を守る

交通安全を最終目的とすれば、スピード違反の取締は只の一つの手段な訳です。
だからスピード違反の取締と言う手段が、交通安全と言う目的を越えてしまうのは絶対に避けなければなりません。

サッカーでのドリブルの目的は?

サッカーでのドリブルとは、自チームにとって有利な所にボールを運ぶ行動です。
相手選手が来たら抜き去ったり、相手ゴールの方に近づける為にドリブルを試みます。

では改めてドリブルは何の為に行うのでしょうか?

ドリブルの小目的は自チームにとって有利な所にボールを運ぶと言えそうですよね。
そしてその末にシュートに繋がり、点を取ると言うのが中目的と言えそうです。

ではそれらは何の為でしょう?

そうです、簡単ですよね。
小目的、中目的に続けて一番大きな目的は間違い無く ” 試合に勝つ事 ” です。

だからドリブルは試合に勝つ為に行わなければ本主客転倒になってしまう訳です。

若しかしたら試合終了間際で、1点と言う僅差でリードしていたのだとしたら、恐らくドリブルは点を取る為にすべきでは無く、それよりも守りに徹し、兎に角試合に勝つ為にすべきですよね?

試合に勝つと言う目的から考えて手段となるドリブルは、場面場面によって大きくやり方を変えていかなければならないと考えます。

営業の目的は?

では営業の目的は何でしょうか?
その目的を考えた時に、してはならない事は何なのでしょうか?

営業の目的を考えると、それは利益の最大化に他なりません。

しかしながら直接利益を求める事は出来ませんから、営業としては結局は売上の積み重ねを求めていく事になります。
売上を上げる為にお客様に対して営業をし、受注を目指していく訳です。

  受注 → 売上拡大 → 利益最大化

ではもう一度質問します。
営業でしてはならないのは何でしょうか?

それは..押し売りです!

押し売りをすれば受注出来ますし、売上も上がるし、利益も増えるでしょう。
ではなぜそれでは駄目なのでしょうか?

それは..長期的には利益が最大化されないからです。
押し売りは超短期的に利益を最大化させるかもしれませんが、引き換えに大切な信頼と言うものを失ってしまいます!

押し売りされたお客様はきっと不満を抱える事になるでしょう。
そしてきっとその不満を色々な形で様々な人に伝えていく事になるでしょう。

つまり押し売りしてしまうと、そのお客様が二度と買ってくれないどころか、一の受注が後の十の失注を引き起こすかもしれないからです。

そして営業した自分の心も擦り減らしてしまい、自分自身が営業を続けられなくなってしまうかもしれません。

目的と手段が主客転倒や本末転倒にならない為にのまとめ

この様に考えていくと、主客転倒なのか本末転倒になっていそうな身の回りの行動にドキッとするほど気が付きませんか?

幸せになる為に働いている筈なのに、生きる為に痛勤で心を擦り減らしたり、ハードワークで体を壊してしまうのは本当に如何なものなのでしょうか?

いずれにせよ目的と手段を履き違えてしまうのは不幸への大きな第一歩です。
大切な目的を叶える為の手段となる様に、主客転倒や本末転倒にならない様に、日々頑張って手段に勤しみましょう!